5 22, 2019 Canyon.com
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アイアンマン二連覇中の、パトリック・ランゲ。バイクパートのさらなるタイム短縮を狙って、テストを続けています。

Saving seconds with new tech

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3度のアイアンマン世界選手権参戦、うち2度の優勝。さらにそのうち1回は、コースレコードを樹立。この戦歴は、世界チャンピオンのパトリック・ランゲ本人に言わせれば「いいね!」、けれど「最高!」と満足する様子はありません。そこでキャニオンはランゲとともに風洞実験施設および屋外コースでのテストを実施し、空力性能とペダリング出力向上の両面から、さらに効率的な走りを目指しています。そのテスト中、バイクの後部に取り付けられた一見ユニークなアンテナは何でしょうか?これはSwiss Sideが開発した、革新的な計測システムなのです。

Saving seconds with new tech // Photo: Tino Pohlmann

パトリック・ランゲにとって過去数年の記録を上回ることは、たやすいことではありません。なにせアイアンマン世界選手権で2017-2018と2連覇中、さらに昨年はこのレースで史上初めて8時間切りまで達成したのです。しかし彼は満足を知りません。
2019シーズン、アジアでのトレーニングキャンプの締めくくりとなったアイアンマン70.3 ベトナムでは、ダナンの灼熱をものともせず優勝してみせ、好調な滑り出しを印象付けました。

好記録に、偶然は無し

その勝利、好記録は一見たやすく達成されたように見えるかもしれません。しかし彼とキャニオンは、すべての勝利と記録が、常人なら耐えざるほどの過酷なトレーニング、そして集中力によってこそ成し遂げられたものであることを知っています。
キャニオンはそうした彼の勝利への献身に報いるべく、その革新技術のすべてを彼へと注ぎ込んでいます。トライアスロンのバイクパートはその距離約180km、競技時間の半分以上のおよそ4時間半前後を費やすため、ここでのタイム短縮は非常に大きな意味をもたらします。
キャニオンのプロダクトエンジニア、ウルフギャング・コールは「キャニオンの役割、それはバイクを供給することだけにとどまりません」と話します。「テストに次ぐテストを経て、私たちのひらめきを好記録、さらなるスピードという形にしてくれるのが、彼らアスリートです。ですからキャニオンは常に新たな方法論やコンセプト、革新技術を取り入れ、テストし、製品化へと繫いでいます。そのことが、私たちキャニオンが自転車業界における、イノベーションとテクノロジーのリーダーと呼ばれる要因だと思っています。」

自転車業界初 - Swiss Sideのプレッシャーマネジメントシステム

風洞実験でのテストは、このプロセスに欠かせません。「パトリックとの風洞実験の目的は、バイクのみの空力性能を向上させるだけでなく、パトリックがスピードマックス CF SLXでバイクパートを走行する、その際の一体的なシステムとしての空力性能の向上が目的です。」
そこでキャニオンの研究開発チームは今年5月、パトリックと彼にホイールを供給し、空力面でのコンサルタントであるSwiss Sideと共にドイツ南部インメンシュタアートの風洞実験でテストを実施しました。この目的は、ライダーとバイクにおいて数種類の異なるセットアップを施し、それぞれの数値を把握すること。最初のステップがこの風洞実験でのテストとなり、その後にはザルツブルグリンクでの実走テストが行われます。ウルフギャング・コールは「このテストの目的は、ライダーの後方でどんな空力抵抗が起こっているかを把握することにあります」とコメント。そのためにSwiss Sideがプレッシャーマネジメントシステムを開発したのです。
Swiss Side共同創業者CEOのジャン=ポール・バラードは、「パトリック、そしてキャニオンと共に実施した風洞実験において初公開した我々のプレッシャーマネジメントシステムは、自転車用途として世界初となるものです。このシステムを使用して、現実世界での数値とCFDシミュレーションの数値とを比較し、実際のレース環境における最高のパフォーマンスを実現することが可能になります。」とコメントしています。

2018アイアンマン世界選手権ウィニングバイクが、さらに進化

プレッシャーマネジメントシステムを用いたテストは、非常に有意義なものとなりました。「Swiss Sideが開発した最新システムの恩恵を最初に受けられるアスリートとして選ばれたことは、非常に光栄です。このテストの分析が、必ず今後のレース結果に好影響をもたらしてくれるはずです。」とパトリック・ランゲはコメント。ウルフギャング・コールは「Swiss Sideと共に、今後も様々なセットアップでさらなるテストを継続していきます。このシステムは研究開発の効率化を劇的に進めてくれるでしょう。パトリックで最初にこのテストを実施しましたが、将来的には他のアスリートも、この恩恵を受けられるはずです。」
パトリック・ランゲはこうも言います。「私たちは常に、どこかに改善できる種は転がっていないか、そしてその先にある最速を希求しています。2018アイアンマン世界選手権のために開発したエアロバー形状にしても、その過程は困難の連続でしたが、私たちはやり遂げることができました。このようにして実現したイノベーションとは、私、キャニオン、そしてSwiss Sideのチームワークの結晶です。そしてそのプロセス自体も、どんどんと改善を重ねてきています。進化とはこのように実に地道なもの、しかし唯一のものだと実感しています。」

プロのフィードバックが、キャニオンバイクの進化の原動力

キャニオンは数多くのプロアスリート・チームと共同して、日々このようなイノベーションを求めて、最先端の研究開発を進めています。その成果はパトリック・ランゲのようなトップアスリートだけでなく、キャニオンの製品開発へも非常に大きな成果をもたらしてくれるものです。トップアスリートだけが再現しうる、ハイレベルなテスト環境と、有益なフィードバック。それを積み重ねた結晶と言えるのが、現在キャニオンをご愛用いただいているサイクリストの皆さんの手元にある、キャニオンバイクなのです。
「将来にわたって、プロアスリート・チームの走りを最大限サポートしていくこと、そしてその成果を最大限製品開発に活かし、革新的なバイクをお届けすることを、サイクリストの皆さんと約束します。」とウルフギャング・コールは力強く結んでいます。

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