エアロコンポーネントを使うと本当に速くなるのか? これらのコクピットを使用すると、少ない出力でもっと速く走ることができます。

次のトライアスロンレースで限界を超えてみたくありませんか? Speedmaxには、エアロ効果を高めてそのポジションを維持することができる革新的なコクピットオプションが揃っています。

Canyon
Vernon Felton 公開:2025/11/25
エアロコンポーネントを使うと本当に速くなるのか? これらのコクピットを使用すると、少ない出力でもっと速く走ることができます。

ペダルを踏む力のうち70%以上が空気を押しのけ切り裂く力に使われます。これは、世界チャンピオンを何度も経験したトライアスリートにとってもこの競技を始めたばかりの選手にとっても大きな問題で、速さを求めるならまずはできるだけエアロ効果を高めなければなりません。

すでにSpeedmaxのいずれかのモデルに乗っている方も、新たにSpeedmaxを購入しようと検討している方も、調整式エアロコクピットオプションをチェックして、ぜひその速さを体感してください。

目次
Canyon Speedmax

「エアロ効果を高める」とは?

Canyonのようなブランドのエンジニアや設計者は、ロードバイクトライアスロンバイクのエアロ効果を可能な限り高めることに全力で取り組んでいます。たとえば、近年何度も世界選手権を制しているSpeedmaxは、トライアスロンとトラックレースで最速のバイクを作り上げることを目標として442回のCFD(計算流体力学)コンピューターシミュレーションと312回の風洞試験分析を実施しています。
しかし問題はこれだけではなく、走行中の空気抵抗のほとんどはライダーの体から発生します。
ライダーの体は大きくて複雑な形をしていて、空力的には明らかに優れているとはいえません。特にベースバーがアップライトなポジションだったらなおさらです。胸の部分は船の帆のように風を受けます。腕は空気の流れを乱し、多種多様な乱流を生み出します。高い位置にある頭も大きな抵抗源になります。
エアロ効果をさらに高めたいなら、この前面投影面積をどうにかして抑えなければなりません。エクステンションを握って、腕を閉じ、頭と胸が低くなるエアロポジションを取れば、それだけで大きく変わります。起き上がった上体部や腕、頭に風があたることはありません。体がコンパクトで流線型に近い形になるので、空気が体のまわりをスムーズに流れ去ります。こうしてライダーのエアロ効果が大幅に高まります。
このポジションを変えた瞬間に空気抵抗は一気に大きくなるので、このポジションを維持したまま長距離を走り切ることができる快適性とエアロ効果を両立させるポジションを見つけることが重要となります。
理想的なエアロポジションは、柔軟性や体幹の強さといったライダーの身体的な特徴、レースコースの長さや特性といった要素によって変わります。また、これらの要素は年々変化することも、さらには1シーズンの中で変わることもあり、絶対的な理想のポジションというものはありません。「エアロ効果を高める」には、そのような要素を考慮しながら調整し、自分独自のチューニングを重ねていくことが大切です。
エアロポジションを詰めていくと、エクステンションの長さ、グリップの角度、アームパッドの高さ、リーチ、幅といった要素はさまざまに変わります。最速のポジションを見つけ出したいときに、これらの要素を厳密に合わせ込む作業が簡単であれば非常に便利です。Canyon Speedmaxのコクピットシステムは、ライダー自身が細かくチューニングしてエアロダイナミクスを改善できる設計となっています。
エアロダイナミクスの重要性については、「もっと速く:プロが贈るロードバイクをスピードアップさせるためのヒント」をお読みください。
Canyon Speedmax

Canyon Speedmaxのエアロコクピットオプションは、優れた調整機能で他にはないフィット感が得られます。

可能な限りエアロ効果を高めるという点に関して、Speedmaxの右に出るものはほとんどありません。ミリ単位でエアロポジションを完璧にフィッティングできるバイクは他にありません。
ステップ1:ライディングスタイルに合うベースバーを選ぶ

Speedmaxのベースバーはライズとステム長が何種類もあり、これはフィッティングやハンドリングに直接関わります。その選び方を見ていきましょう。

    ベースバーのライズ


  • フラットベースバー – アグレッシブでエアロ効果の高いベースバーポジションが必要となる高速な平坦コースで理想的です。
  • ライズベースバー – 少しアップライトなポジションに適していて、特にベースバーポジションを取ることが多いアップダウンコースで快適に乗ることができます。
  • ベースバーの長さ


  • ショート – 標準的なリーチのクラシカルなフィッティングです。
  • ロング – 通常よりも20mm長く、プログレッシブで先進的なフィッティングとなっています。
  • X-ロング – プロ仕様の遠いポジションに合わせてリーチが最大限に長くなっています。
CP0019フラットバー(ショート) | 65mm
ステム長:65mm

ベースバーのライズ:0mm
最適な用途:コンパクトなポジション、ベースバーはかなり低くアグレッシブ
CP0019フラットバー(ロング) | 85mm
ステム長:85mm
ベースバーのライズ:0mm
最適な用途:ストレッチ寄りのポジション、ベースバーのドロップは中程度
CP0019フラットバー(ミッドライズ、X-ロング)
ステム長:115mm
ベースバーのライズ:20mm
最適な用途:ストレッチ寄りのポジション、ベースバーのドロップは中程度
CP0021ライズバー(ショート) | 65mm/40mm
ステム長:65mm
ベースバーのライズ:40mm

最適な用途:コンパクトなポジション、ベースバーはかなり低くアグレッシブ
Canyon Speedmax
ステップ2:エクステンションの長さを選ぶ

前腕の長さに合わせてエクステンションのサイズを選びます。

  • S – 前腕の長さが255~355mmの方に適しています。
  • M – 前腕の長さが315~390mmの方に適しています。
  • L – 前腕の長さが350~480mmの方に適しています。
Canyon Cockpit

ステップ3:自分だけのポジションに合わせ込む

Speedmaxを自分に完璧にフィットさせるなら、まずは最適なベースバーとエクステンションを選びましょう。
Speedmaxの各モデルに付属するフィッティングキットを使用すると、アームパッドの高さやエクステンションの角度を厳密に合わせ込むことができます。
角度をさらに細かく調整したい場合は、角度フィッティングアップグレードキット(CanyonオンラインショップのCanyon Speedmax角度フィッティングキットのページで別売)を使用すると、エクステンションの実効角度を22.5度まで設定できるようになるほか、リーチをさらに25mm伸ばすことができます。ポジションが遠くて高いライダーに理想的なキットです。

これまで経験したことのない速さへ

エアロはただの理論ではありません。スピードの限界を広げてくれます。Speedmaxは、コクピットの調整機能や空気抵抗を抑える設計など、隅々までパフォーマンスを高めるためのチューニングを極めた完成形です。これまでにないほどの空力的なアドバンテージを体験してみませんか? セッティングを完璧に決めたい方は、Canyonのロードバイク購入ガイドロードバイクのジオメトリーに関する記事をご覧ください。また、バイクファインダー比較ツールを使用すると、モデルを簡単に比較したり、アドバイスに従ってライダーのパフォーマンスをレベルアップさせるバイクを選んだりできます。

新しいCanyonバイクで走り出しましょう。

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