グラベルバイクのサイズ選び：グラベルバイクサイズガイドの完全版

グラベルライドはサイクリング界の中でも特に人気のあるスタイルとして定着しています。新しいグラベルの道やダートのトレイルを発見して「どこへ続くのだろう？」と考えながらその道を進み、そしてどんな過酷なことが待ち構えていても自分の乗るバイクでそこをクリアしていくという楽しみは、他では味わえません。しかしその楽しみを味わいたいなら、まずはバイクが必要です。

この記事をお読みの方は、グラベルロードの誘惑を受けてGrail、Grizl、Grizl:ONflyを自宅のガレージに迎えることをほぼ決めているかと思います。新しい世界へようこそ！しかし、グラベルバイクについて何時間も調べたりオンラインのレビューを読んだりしても、ベストフィットなサイズのグラベルバイクを選ぶというのはなかなか難しいかもしれません。

Canyonはバイクをオンラインで購入するハードルについてよく理解しています。このため、理想的なサイズのバイクを確実にお選びいただけるように十分な時間と予算をかけてパーフェクトポジショニングシステム（PPS）を作成しました。

体格に合わないバイクに乗ってもすぐに楽しくなくなります。壮大なグラベルライドからの挑戦を楽しむ前に、快適に乗ることができず体に無理がかかってしまいます。バイクが大きすぎると体が大きく伸びすぎるし、バイクが小さすぎるとペダルを踏むたびに膝が窮屈に感じられるでしょう。快適性とパフォーマンスのどちらの面でも、適切なサイズを選ぶことは欠かせないのです。

そして、バイクのサイズが正しくないと怪我のリスクが大幅に高まることも忘れてはいけません。バイクのサイズとジオメトリーは、人間の関節や筋肉が完璧なバランスで働くように設計されています。適正サイズから外れたバイクに乗っていると、肉離れや靭帯損傷といったさまざまな怪我の原因となりかねません。

ほとんどのブランドではサイズ展開が限られていますが、Canyonでは2XSから2XLまで幅広く取り揃えています。Canyonでは、ポリシーを持って、ほぼすべてのお客様にフィットするようにあらゆるサイズのグラベルバイクをご提供しています。

S、M、Lのサイズを選ぶだけの時代は終わりました。同じMサイズのバイクでも、あるメーカーと別のメーカーでは大きさが違うこともあります。そこで、スタックやリーチなどの数値に目を向けると、自分にぴったりフィットするバイクを選ぶうえできっと役に立つでしょう。

バイクのサイズは最終的にはジオメトリーによって決まります。ジオメトリーはオンロードやトレイルでの扱いやすさに影響します。Canyonには2種類のグラベルバイクがあります。そのうちのひとつ、Grailは軽くてレース向きのマシンで、もうひとつのGrizlは頑丈さが特長のバイクパッキングやオフロードのアドベンチャーファンライドに適した機材となっています。オンロードでも決して性能は悪くありませんが、グラベルや岩、砂のトレイルでの性能は圧倒的です。

グラベルバイクのジオメトリーは、ロードバイクよりもホイールベースが長くリラックスしたポジションとなっています。グラベルバイクはリラックスして乗れるようにヘッドチューブが長いのでトップチューブがスローピングしていて、水平に近い角度の一般的なロードバイクとは異なっています。ハンドリング特性はおとなしめで、オンロードでの反応はそれほど敏感ではありませんが、オフロードセクションでは非常に走りやすい設計となっています。

グラベルバイクは高さがロードバイクよりも高めに設計されていて、安定性と快適性が優れています。ボトムブラケット位置が高くなっているため凹凸のある路面でもクリアランスを確保でき、またホイールベースが長めとなっていることが多いので荒れた路面での安定性が向上しています。

新しいグラベルバイクを注文する前に、自身の身長と股下長を正確に測る必要があります。この測定値は、お客様のライディングポジションや走行する道に合わせて適切なフレームサイズを決定するための基本となるものです。体にベストフィットさせるため正確に測定する方法はCanyonバイクサイズガイドでご紹介していますので、こちらもご覧ください。適切なバイクサイズを正確に知るためには、理想的なスタックとリーチの数値を把握すると便利です。

どのようなバイクであっても、スタックとリーチの2つがジオメトリー表の中で最も重要な数値となります。バイクのモデルやメーカーが違えば、実際には同じサイズのバイクでも、サイズ表記が違うことがあります。

スタックとはボトムブラケット中心からヘッドチューブ上端までの垂直方向の高さで、リーチとはボトムブラケット中心からヘッドチューブまでの水平方向の長さです。リーチが長いと体が伸びるようなフォームになり、手の位置が前側に遠くなります。スタックが高いとアップライトなライディングポジションになります。Canyonのバイクサイズ表にはスタック+とリーチ+という数値も載っています。この数値は、バイクのスペーサーや標準装備のステムの長さを考慮したものです。

たとえば、MサイズのGrizl CF SLX 8 Di2はスタックが579mm、リーチが402mmとなっていますが、MサイズのGrail CF SLX 8はスタックが591mm、リーチが411mmです。MサイズのGrizlのスタック+は666mm、リーチ+は461mmとなっている一方、Grailはそれぞれ669mmと456mmとなっています。

新しいCanyonバイクを注文する前に、現在お乗りのバイクのスタックとリーチを測ってメモしておきましょう。購入するモデルを比較する際にこの値が参考になります。どんな乗り味にしたいかを考えて、現在のセットアップをベースにしながら、自分の好みに近いスタックやリーチの値を探してみてください。

スタックやリーチについてご理解いただけましたか？ もっと詳しく知りたい方は、こちらのグラベルバイクのジオメトリーに関する記事をお読みください。

2つのサイズのどちらを選べばいいかお悩みですか？ そんなときも心配ありません。両方のサイズのジオメトリーを詳しく見てみましょう。特に今すでにバイクをお持ちの場合は、スタックやリーチなどの数値を具体的に測定するとどちらを選べばいいかわかりやすくなるでしょう。そこからサドルやハンドルバー、ステムなどで微調整して細かくフィッティングしていきます。

新しく購入したCanyonグラベルバイクを適切にセットアップして、完璧に体にフィットさせましょう。

Canyonはグラベルバイクのサイズ展開が特に充実していて、2XSから2XLまで幅広く取り揃えています。このためお好きなサイズを選ぶことができるので、ライダーの体格やライディングスタイルにぴったり合う理想的なバイクにフィッティングしやすくなっています。

最初は完璧なサイズのCanyonバイクを探すのは難しそうに見えるかもしれませんが、しかし実際は非常に簡単です。次のような簡単な手順を進めるだけです。

• 身長と股下長を測ります。必ずダブルチェックしましょう！次に、商品ページにある「"私のサイズは？3つのステップで簡単に診断"」というボタンをクリックします。測定値をすでに知っているのでこのパートを読み飛ばそうと思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際に測ってみたら自分が思っていたより2〜3cmもズレていたなんてことがありますので、必ず測って確認してみましょう。
• 快適なポジションで乗れるようにスタック+とリーチ+を確認します。
• 細かく調整して完璧にポジションを出します。サドルの位置やシートポストの高さを調整したり、必要に応じてクランクアームを交換して長さを変更したりといったことを行います。
• プロのバイクフィッターを訪ねて意見を聞きます。
• すでにCanyonのバイクに乗っていてあなたと身長が近いお友達はいませんか？ その場合は試乗させてもらえないかぜひ訊いてみましょう。
• グラベルバイクを購入してライドを楽しみましょう！

Canyonのパーフェクトポジショニングシステム（PPS）は、実際にバイクに乗っている方々を何年もかけて詳しく調査して作り上げられています。この最先端ツールのおかげで、正確な数値を入力すると98%以上のお客様が最適なバイクサイズがわかるようになっています。さらに、現在もショールームにお越しのお客様や内部システムから得られた新しいデータを利用してサイズ計算ツールをアップデートし、精度を向上させています。

そのしくみはいったいどうなっているのでしょうか？ 販売するバイク1台1台からサイズデータの分布図が得られるため、推奨サイズの精度がますます向上しています。当社のショールームで測定した結果は正確さが保証されており、その他に外部ソースから得られたデータも、体格の地域差や文化的な差を考慮するうえで役立っています。

計算ツールで結果が出力されない場合は、測定値が誤っているかもしれません。注意深く指示を読んで、できれば他の方に手伝ってもらってください。それでも問題が発生する場合は、Canyonのサポートチームまでライブチャットでお問い合わせください。お客様のフィッティングのお手伝いをさせていただきます。

入力した測定値は、お客様のCanyonアカウントに保存することができます。そうすると、商品ページを開くとどのページでも推奨サイズが自動的に表示されるので、今後オンラインショップでのバイク選びが楽になります。

適切なサイズのバイクを選ぶためには、ライダー個人の生理学的特性も重要な要素となります。体の柔軟性や過去の怪我がライディングポジションや快適性に影響することがあるので、それも考慮しましょう。

GrailはCanyonがグラベルレースに向けて開発したバイクです。GrailのタイヤクリアランスはGrizlほど広くありませんが、高速性を重視した設計となっていて、広く開けているグラベルコースで風を切り裂くエアロを意識したチューブ形状となっています。また、障害物を回避するときやレース中に他のライダーを避けるときにハンドルがすばやく反応します。

Grizlはバイクパッキングやアドベンチャーライドに向けた設計となっていて、戦車のような頑丈な作りで、バッグを取り付けるためのマウントポイントが複数あり、テントや寝袋といったバイクパッキング用のギアを積み込めます。Grizlは非常に過酷な道やトレイルで優れた性能を発揮します。

どちらのグラベルバイクが自分に合うかお悩みですか？ Canyon GrailとGrizlの比較というブログ記事を読んで、あなたのアドベンチャーにぴったりなグラベルバイクを選んでください。

Canyonでは性別にかかわらずあらゆるライダーにフィットするバイクを幅広くラインナップしているので、女性専用設計のグラベルバイクは製造していません。フレームサイズは小さなサイズから各種揃っており、コンポーネントも調整可能なパーツが豊富にあるので、Canyonのグラベルバイクはさまざまな体格の方に合わせて柔軟にカスタマイズすることができます。

Canyonのバイクは、快適性、コントロール性、パフォーマンスを確保するため、性別でモデルを分けるのではなくデザインのスマートさとフィット感を最重視したジオメトリーとなっています。

バイクを微調整して快適性を高める方法はいろいろあります。特に、バイクとの接点となる部分が重要となります。サドルを調整したり交換したりするだけでも、すぐに驚くほどの効果がある場合もあります。また、ステムを交換してリーチを調整したり、スペーサーを追加してハンドル高を上げたりといったことも効果があります。

細かい部分を調整するだけでもバイクの乗り味に大きく影響することがあるので、1ステップずつ進めてみてください。Canyonのオンラインショップにはコンタクトポイントのパーツをさまざま取り揃えていますので、アップグレードをご検討ください。

Canyonのグラベルバイクの各モデルの詳細については、バイク比較ツールをご覧ください。ページ下部にあるツールへのリンクをクリックすると、最大3つまでのモデルを選んでジオメトリーやコンポーネントなどを詳しく検討することができます。ジオメトリー表では特にスタックとリーチの数値に注目します。いまお乗りのバイクと比較して、大きめのサイズと小さめのサイズのどちらがいいか検討しましょう。

さらに詳細な情報をお求めの場合はグラベルバイク購入ガイドをご覧ください。お客様のニーズに合わせて適切なグラベルバイクを選ぶための重要なヒントをご紹介しています。

まだ決まらないようだったら、Canyonのスタッフが最終決定までお手伝いいたします。試乗会の情報をイベントページやソーシャルメディアチャンネルでお伝えしていますので、お客様の地域の試乗会をご確認ください。また、東京都八王子などにあるCanyonテストセンターやヨーロッパ各地にあるテストライドセンターにお越しになり、実際に試乗してみてください。

Canyonバイクには30日間の返金保証が付属しますので、新しいバイクに何度か乗って他のモデルのほうがいいと思った場合は、ご購入いただいたバイクをお気軽に交換していただくことができます。