ファビオが次に制作する動画の内容は、だれにも想像がつきません。アルプスで開け放たれたヘリのドアからスキーゲレンデに飛び降りたり、ハンブルクの市街地に100mの高さでそそり立つエルプフィルハーモニーの屋根でバックフリップを決めたり。
ウィブマーは彼の想像の翼が羽ばたく限りどこまでも広がります。つまり、無限の可能性がひろがっているのです。
ファビオの動画作品には揺るぎない一本の筋が通っています。どの作品も、マウンテンバイクでトライアルとダウンヒルの技術を駆使して、不可能としか思えないようなことをやって見せます。Covidのパンデミックの最中には、外出自粛で家に閉じこもっている時間を全力で楽しく愉快に過ごそうとしていました(「ホーム・オフィス」という動画。現在の視聴回数は4,400万回でこの数字はさらに伸びています)。
ファビオは、マウンテンバイクの世界で超一流の才能を持ち、おそらくこれまでで最も有名なライダーと言えるでしょう。
YouTube自体のランキングによると世界で4番目に再生数が多いアスリートとなっていて、サイクリストとしてはもちろん世界最大の動画共有プラットフォームで最もよく見られているチャンネルとなっています。
ファビオ・ウィブマーのクレジットが入った動画は400本を超えています。彼はただ無謀なライドに挑んでいるだけではありません。インスブルックに拠点を構えているものの、彼自身がハリウッドスタジオであり、外に出て何かあればすぐに次のビデオクリップのネタとなります。パリ、ロサンゼルス、イスラエル……ファビオはこれまで世界各地を巡り、自分の遊び場にしてきました。常に動き続けていないといられない人なのです。
ファビオ・ウィブマーはとても忙しそうだと思いましたか?そのとおりです。視聴者を驚かせるような動画の制作に取りかかっていないときは、2つのウェアブランドの経営を手掛けています。そのひとつが自ら商品展開しているSICK、もうひとつがバイク用のアパレルとストリートウェアを提供するファッションブランドのNineyardです。彼の肩書に"ファッション界の大御所"と付け加えても過言ではありません。
Nineyardのウェブサイトに掲載されているインタビューで、ファビオはこう語っています。「幸運なことに、自分は失敗を恐れるような人間ではありません。計画どおりに行かなかったことはいくらでもありました。しかしそのおかげで、新しいことに挑戦するときにいつも心を強く持てるようになったと思います」ファビオ・ウィブマー
ファビオの動画をよく見ていると、右腕の前腕部に"trial and error"(トライアル&エラー)というタトゥーが入っているのに気づく人もいるでしょう。表面的にはこのタトゥーはトライアルライドを称えるありがちなメッセージのように思われますが、それだけでなく、彼が世界中の数多くの人に知られるきっかけとなったファビオ・ウィブマーの中に流れる哲学もよく表現されています。
何事も恐れないという独自のトレードマークは彼にふさわしいものであり、Canyonの最有力アンバサダーのひとりとして活躍する原動力となっています。
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