2022/03/01 Canyon.com
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サイクリング用ヘルメットのバイヤーズガイド

バイク用ヘルメットにはさまざまな特性やメリットがあります。適切なサイクリング用ヘルメットを選ぶための便利なガイドをお届けします。

サイクリング用ヘルメットのバイヤーズガイド 自分に合ったヘルメットとは?

イギリスでは、自転車に乗るときにヘルメットの着用義務はありません。しかし、もし落車した場合、頭部の怪我は特に深刻なものになりやすく危険です。

バイク用ヘルメット - 候補は多種多様

バイク用ヘルメットにはさまざまなモデルやオプションがあり、その中から自分に合ったものを探すのはなかなか大変です。E-MTBロードバイクグラベルロードバイクシティバイクなど、バイクによってスタイルも変わります。

ヘルメットの目的は、万が一落車したときに頭部を保護することです。このため、ヘルメットは自身に適切にフィットするものでなければなりません。それと同時に、重量や通気性などの面で快適であることも重要です。さらに、ヘルメットの全体的なデザインが購入の決め手となることもあります。

一方で、E-バイクに乗る場合であっても、イギリスには現在のところバイク用ヘルメットの装着を義務付ける法はありません

すべてのヘルメットに求められる機能

イギリスで販売されるすべてのヘルメットは、法で定められた安全基準を満たしていなければなりません。この基準には、英国規格協会(BSI)のBS EN 1078が該当します。イギリスで販売されているヘルメットには必ずこの認定マークが付いています。マークがない場合は、ヘルメットの保護機能が不十分かもしれません。

フォーム内部のパッドを取り外して洗うことができる製品は、快適に使えます。一部のヘルメットには、走行中にヘルメット内に虫が入るのを防ぐ虫除けが装着されています。他にも、暑い日に頭部が涼しく汗も乾きやすいように、通気性の高さも重要です。使いやすく快適性も高いヘルメットを選びましょう。ヒント:ヘルメットを試着するときには普段使っているサイクリング用サングラスも用意しましょう。ヘルメットとの相性を確認すると、時間とお金を無駄にせずに済みます。

サイクリング用ヘルメットのバイヤーズガイド このため、バイクに乗るときにはいつでもヘルメットで頭を守るようにしましょう。

快適性とフィット性

自分に合うヘルメットとは、きつすぎず、不快さを感じることもなく、頭との隙間があまりできないようにフィットするヘルメットです。まずは頭周りの長さを測りましょう。耳のすぐ上から前頭部の中心を通る線に沿うようにメジャーで頭を巻いて、一周の長さを測ります。家族や友人に手伝ってもらっても良いでしょう。ヘルメットには、53~57cmというようにサイズの上限と下限があります。頭周りの長さがこのサイズ表記の上限よりも長ければ、1つ大きいサイズのヘルメットを選びましょう。

現行品のほとんどのバイク用ヘルメットには、後部に調整ダイヤルが付いています。このダイヤルを締めると、ストラップを締めていなくてもヘルメットが頭に密着します

ストラップの調整も大切です。ストラップは耳にかからないようにしなければいけません。また、あごの下がきつく締まりすぎないように調整します。あごとストラップの間に指を2本入れて動く程度が最適です。

ストラップのY字の部分は、耳のすぐ下にくるようにします。一般的には、ストラップの調整は片側でしかできません。低価格帯のヘルメットの中にはサイズが1つしかないものもあります。経験上、このようなヘルメットは頭周りの長さが平均的な人にしかフィットしません。その範囲から外れている人がこのようなヘルメットをかぶるとフィットせず、不快に感じます。

「MIPS」とは?

比較的新しい上位モデルのヘルメットの大半には「MIPS」と呼ばれる機構が採用されています。これは「Multi Directional Impact Protection System(多方向衝撃保護システム)」の略称です。このしくみは、落車時に頭蓋骨にかかる回転方向の力を緩和し、脳しんとうのリスクを軽減するものです

多くの方がご存じのように、脳しんとうを複数回起こす深刻な事態になる可能性があります。このため、多くのヘルメットメーカーは、重量が多少増えて空力性能がわずかに悪化することになっても、安全性を重視した製品を製造しています。

MIPSのしくみ

MIPS(または類似の機構)を採用しているヘルメットでは、頭とヘルメットの間に層が設けられており、落車時にヘルメット内で頭部が急激に動くことを防ぎます。脳しんとうの原因は直接的な衝撃だけではなく、この頭部の動きが2番目に多い原因となっています。MIPS採用ヘルメットは、この機能がないものと比べると少しばかり高価になります。しかし、ヘルメットを新たに購入するときには、この多少の差額を支払うのも悪くないでしょう。それで得られる安心感は十分に価値があるものです。

ヘルメットの種類

最近では、用途に応じて多種多様なヘルメットが販売されています。わかりやすい例としては、ロードサイクリング用の空力性能に優れたヘルメットや、スケートボード用に似たトライアル用のヘルメットなどがあります。ヘルメットには、おおまかに以下のような種類があります。

ハイブリッドバイク/シティバイク用

ハイブリッドバイクやシティバイクに向けたヘルメットは日常的な使用に適していて、大半の製品はシンプルでありながら十分な機能を発揮します。スケートボード用に似た形状で、頭部全体を覆い、数個の通気口が開いているものが主流です。このようなヘルメットの多くには調整システムがあり、一部の製品は耳まで覆う形となっています。高品質モデルの中には、夜間や悪天候時の路上での視認性を高めるためライトを内蔵しているものもあります。

E-MTBやロードバイクに乗る方でも、このタイプのヘルメットを使用してもかまいません。どんなものであろうと、まずは自分を守ってくれるヘルメットをかぶることが第一です。

サイクリング用ヘルメットのバイヤーズガイド シティバイク用ヘルメット

ロードバイク用ヘルメット

ロードバイクに乗る場合は、安全性や保護機能に加えて空力性能や軽量性、通気性に優れていることも重要になります。一般的には、高額なヘルメットほどこれらの条件を高いレベルで満たしています。しかし、予算が限られていても非常に良いロードバイク用ヘルメットを見つけることはできます。

レースで1秒を争うなら、空力性能に優れたタイムトライアル用ヘルメットが必要でしょう。このような製品はヘルメット周りの空気の流れを整え、抵抗を抑える効果があります。

風雨が強い日に乗ることが多いならば、ライト内蔵型や防水仕様のヘルメットも候補となります。寒い季節には帽子と一体化したヘルメットだと暖かいでしょう。

軽量なヘルメットは、特にレースで活躍します。このような製品は、衝撃から保護する能力を犠牲にすることなく、重量が300gを切るほどにまで抑えられています。

サイクリング用ヘルメットのバイヤーズガイド ロードバイク用ヘルメット

E-MTB/MTB用ヘルメット

ダウンヒル/エンデューロ

ダウンヒルやエンデューロのレースでは、危険な障害物が点在する凸凹のトレイルを高速で駆け下ります。このため、チンガード付きのフルフェイスヘルメットをお勧めします。このタイプのヘルメットは重量がかさみ、通気性もあまり良くありません。比較的穏やかなトレイルでは、フルフェイスの代わりに後部の保護が強化されたハーフフェイスヘルメットを使うこともあります。一部の製品では脱着式チンガードを使用できます。

E-バイク、E-MTB、ハイブリッドバイクに乗るときにヘルメット以外の保護装備も装着したいとお考えの方は、Canyon製品をご検討ください。優れたバイク以外にも、お客様がお求めの高品質なアクセサリーやウェアを揃えております。



クロスカントリー用ヘルメット

クロスカントリー用のヘルメットは、ロードバイクと大きく変わりません。トレイルで小枝から顔を守るため、脱着式のバイザーが付いているものもあります。さらに、落車に備えて後頭部の保護が強化されているヘルメットもあります。比較的軽量で通気性が良いものを選ぶことをお勧めします。ハイエンドのMTB用ヘルメットは軽量で、一部製品には汗を吸収するパッドが装着されています。



BMX/ダートジャンプ用ヘルメット

BMXやダートジャンプといった種目にも専用ヘルメットがあります。スケートボード用から派生したもので、表層のシェルが硬く非常に頑丈です。BMXライダーは驚異的なスタントを披露するため転倒の危険と隣り合わせなので、この特性は重要です。このようなヘルメットは耐久性がきわめて高いため、衝撃を数回受けても保護機能が失われないこともあります。最近の製品では通気性もずいぶん改善されていますが、それでも良好ではありません。

以上、ヘルメットを購入するときに必要な情報をお伝えしました。Canyonでは、優良な契約メーカー数社の高品質なヘルメットを各種取り揃えています。ぜひご覧になり、みなさんの体や用途に合ったヘルメットをお選びください。購入したヘルメットが合わなかった場合も心配ありません。Canyonのバイクやアクセサリーには30日間の返品保証制度が適用されます。

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